インドとインドネシアに住んで感じた相違

こんばんは。

今日は「比較」について思っている事を書いてみようかと思います。

インドで4年間生活し、昨年初めにインドネシアに異動して1年半。

インドに居た同僚にもインドネシアに居た同僚からも同じ質問をよく頂きます。
「インドとインドネシア比べてどうですか?」

色々比較すると出てくる事は多いですよね。

基本的に私、話長いタイプなので話してる途中で大体飽きられてしまうのが常なんですけど、こういう所だと好き放題語ることが出来るかな?なんて思って少しつらつらと書いてみようかなと。

勿論ここで書いているのは、私が経験した範囲から言う「私見」であってここで書いている事が「インド」や「インドネシア」を代表する「一般論」では無いということは申し上げておきます。

同じ国であっても10年前、5年前、3年前、現在、それぞれ微妙に変わってくると思いますし、地域によっても変わります。

インドに至っては南北で3,200キロ離れているし、インドネシアは約13,500の島から構成され東西で5,100キロあるので違って当然ですね。

長くなりすぎると後々語るネタが無くなりますので、日常生活2点、仕事2点お話ししてみようと思いま

1.治安について

これは一概に良い悪いで片づけてしまうと大きな誤解を生んでしまうので言葉には気をつけないといけないと思いますが、一言で言えば「比較出来るものではありません」

まず、インドですが基本的に移動はDoor to Door、屋外の道をほけほけ歩くなんてことはありません。

ここ1〜2年でメトロも整備されて来たという話もあって使用交通機関の選択肢も広がって来ているとは思いますが、私は自前の車以外の移動手段を一切使いませんでした。

その行動範囲内から逸脱しない範囲ではそこまで目立った危険は感じませんでした。

でもそこから逸脱した行為をした時に、身の安全は保障されないという事は、走っている車の窓の外に見える景色からも容易に想像出来ましたね。

一方インドネシア、インドに比べると移動の選択肢は増えます。

日中であればそこそこ散歩も出来ますしブルーバードという質の高いサービスを提供するタクシーを使って安価かつ安全に移動する事が出来ます。

でも安全と言い切れる訳ではありません。

大通りの歩道橋とかでも窃盗、強盗は日常的に起きていますので注意を怠ってはいけないのは一緒です。

ただ、少し気を付けるポイントが違うということだと思います。

少なくともインドとインドネシアを比較した時に「特に危険な目には遭わなかったが、安全に対するガードレベルはインドの方が心持ち高かったと思う」が個人の経験を踏まえた見解になります。

2.  食生活について

インドも随分日本食レストラン増えて来ましたよね。

私の赴任した2013年は、サクラ、田村、小町、京都位しか思いつきませんでしたが、赴任中に、くふ楽、愛味、来富と美味しい日本食が食べれるようになって嬉しくなった記憶はあります。

でも和食オンリーにすると非常に値段が高く付く。

というか和食オンリーでなく、イタリアンにしても中華、韓国料理にしても、全般的にインド料理以外のレストランって値段設定が高めな印象はあります。

そしてZomatoというインド版ぐるなび的なサイトおよびアプリのお蔭でデリバリーは非常に充実、その気になれば店と一言も話さず画面操作だけで注文から決済、配達まで完了させる事が出来ます。

最近の動向ではローカライズ寿司メニューも増えてきてますね。日本人もインドに進出してローカル受けも考慮する方面の寿司を売られているという話も聞きますが、個人的には食に対してはインド人非常に保守的な感覚がしますので、御苦労される部分も多いのでは無いかなと推察します。

一方インドネシア、ここはインドと違う所なのですが、こちらでは現地の人も積極的に日本食レストランを使います。

地元の日本食レストラン行って8割インドネシア人ってインドではあまり想像つきませんね。

日本人の食べる日本食レストランにいるインド人は居て2組位というのが私が居た時の印象です。

んで、現地の人が沢山利用するという事は…そう、ローカライズされた味付けもかなり多いです。

特に寿司系は著しく、◯◯ロールで中にチーズと唐辛子とエビ天マヨ!なんてのは普通で
す。

そういう和食であればインドに比べると比較的安価で食べる事が出来ると思います。

勿論日本人が好む日本食レストランにもありますが、そこの事情はインドと同じ、お高い設定です。

インドと違う所は、いわゆる日本人好み日本食レストランとは別で、インドネシア現地の方にも受ける日本食レストランの間口も広いという事かな?と思います。

3. 現地人の日本の認識について

それでは、たまには真面目に。

(いやもともと真面目だとは思ってるんですが)

インド人が日本という国に対して持っている印象、私自身製造業の関連で人に接した事が多いのでそういった意見の偏りはあるのかも知れませんが「工業技術力が高く、インドに対してもその技術を展開してくれる国」という認識を持っている人が多かったです。

日本のブランドで行けばSONYは勿論、SUZUKI(インドでは元国営企業の合弁であるMARUTIですが)、DAIKIN、CASIO、PANASONIC等々。家電に関しては韓国系、スマホについては中国系に占められている事もありそこまで優位性を感じませんが、それでも有力な1国である事には変わりません。

一方インドネシア、自動車市場は前に書きましたが日本以上に日系メーカーが強い市場で、工業製品だけでなく食料関係でも幅広く進出していて馴染みがあります。

あと個人的に感じるのはハード面よりもソフト面の親和性、映画、アニメ、漫画や食文化と言った部分についてインドとは比べものにならない位高いと感じます。

こっちに来てモールに行くと10回に一回位は地元のコスプレイベントに遭遇し、アニメキャラクターに扮したインドネシアの方を多数見る事が出来ます。

4. 仕事における現地の人との関わり方

インド人は知っている方も多いかも知れませんが、よく喋ります。ほっとくと一つの意見を聞いただけなのに10分近く話し続けます。

要約したら1分で済むんじゃないかと思う位。

まあ冗談は置いといて、これは仕事をする上ではまだやりやすいとインドネシアに来てからは感じます。

注意深く聞けば彼らの本音は喋っている言葉に隠れていて、彼らはそれを包み隠さず喋ってくれるからです。

最初は話が長くてイライラするかも知れませんが、しっかりじっくり聞いて彼/彼女の本音を聞いて、それに対して一つ一つ丁寧に自分の考えを示していく、という事を繰り返していけば、段々密度の濃いコミュニケーションが取れるようになると思います。

勿論インド人の事ですから、こっちが喋っていても途中で遮って自分の話を続けようとします。

私はそんな時こういってお互いの話を遮らないルールを徹底させてました。

「Let me finish, I also hear your opinion.」

一方インドネシア人、タイ人もそうなのかも知れませんが、自分から全てをあけすけに喋り出すと言う事はしません。

聞かれても言葉少なに返すのみでともすると「Tidak apa apa(問題ない)」とその話を受け流そうとする姿勢を示すこともあります。

しっかり伝わっている確信が持てないまま会話が終わってしまうの、インド人と話し慣れている身としては非常に不安になります。

勿論インド人もNo Problemと言います、でもべらべら喋る中のNo Problemは、ここで引っかかりそうだなーという推測にも繋がる、でもこちらのNo Problemは何が伝わって無いかも分からない…。

となると喋って貰えるように誘導せざるを得ません。

会話の中で押さえておきたいポイントを例に出して質問して答えてもらうんです。

そうすると段々分からない部分が明確になってくる。

そこを突き崩すという戦法を取りました。

所謂海外でやってはいけない関わり方は共通です。

③、④は日本で仕事をしていて海外に出て意識しないでいると特に出る傾向強いです。

ご注意を…。

① 周りの人がいる前で叱責するな

② 声を荒げて威圧するな

③ 立場を盾に服従を要求するな

④ 教えてやっている、という上から目線に立つな

だらだら書きましたが、こういう文章を書いたり話したりする時、個人的に使わないように留意している言葉があります。

それは「親日」という言葉です。親しみを持って文化を取り入れてくれてたりするのは親日的な態度だと言われるとそうなのかも知れないのですが、だからと言って歴史を振り返ってそれでも国民的に親日であるかそうでないかを日本人である私の側が判断することでは無いと思っていますので、ご了承ください。

他の点に気付いたらまた都度書きますね。

それでは!

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2件のコメント

  1. タージマハルが見たいので、一度はインドに行きたいと思ってます。
    私はバリ島しか行ったことないのですが、バリ島もそんなに治安がいいとは思わなかったです。

    いいね

    • タージマハルは一見の価値がありますし、その近くにあるアグラ城もセットで行かれると良いかもですね!私はアグラ城の方が好きでした。
      治安については旅慣れているかそうでないか、日本以外を知っているかそうでないか、だけでも基準はやはり変わってきますので、難しい所ですよね。少なくとも深夜フラフラ一人では出歩きたいとは思わないのはインドもインドネシアも一緒です(笑)

      いいね: 1人

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