海外の「あるある」に仕掛けられた落とし穴

特に海外で生活している時についつい使ってしまう言葉ってありますよね。

「あるある」

あります。

ほら今使ったその言葉です。

「あるある」

そう、今日は「あるある」という言葉について思う事を綴ってみようと思います。

皆さん「あるある」って言葉どういう時に使いますか?

仕事していて相手先が納期超えても何の音沙汰もない!あるある。

家のバルコニーで猿がノミ取りしてた!あるある。

電話したら「後5分」っていっつも言う!あるある。

3行で三回使いました。

非常に汎用性の高い言葉です。

でも実は私、この言葉、危険な言葉だと思っています。

何故かって?

汎用性が高すぎて次の会話が続かなくなるからです。

例えば、上で使われた「あるある」で省略されてしまった言葉を補完してみましょう。

仕事していて相手先が納期超えても何の音沙汰もない!

あるある、彼らいつもそうなんだよね。そんな事毎日発生するものだし私達が悪いわけでもない、仕方ないから諦めましょう。

諦める方向にグイっとハンドルを切らせる言葉になりました。

もしくは、

家のバルコニーで猿がノミ取りしてた!

ああ、あるあるね、貴方こちらに来て間もないかも知れないからその程度の事珍しいと思ってるかも知れないけれど、こっちじゃそんな事当然のことなの、わざわざ大げさに話さないで下さる?

…ちょっとコレはキャラ作り過ぎましたね。

誰かを想定している訳ではなく架空の嫌な人を作ってしまいましたすみません。

でもそれに近いレベルで次に続くであろう深める会話をシャットアウトする働きを持っていると私は思います。

加えて、「私、そんな事で驚かない位あなたより経験積んでるの」というマウンティングにも取られてしまう可能性も孕んでいる。

そう、そして一番気をつけなければいけないのは、そういう受け手が感じるであろう感情を想定せず、意識せずに使うようになってしまう思考回路が自然と身についてしまっているという事なんです。

「あるある」って言葉を発した時にそういう受け取られ方をするよなって考えた方、今どれだけいらっしゃるのか?

インドに居る時、実は私気づかずに使っていたんですよね。

海外に出て最初の一年、今までの基準が日本にあった方は特にその差にびっくりする事が多かったと思います。

そして一年経ち、二年経ち、周りを見回してみるとそれまでに驚きを持って迎え入れていたものってありますか?

不思議な事に、激減してるんです。

もしかしたら全ての現象が何の驚きもなく受け入れられている。

全てが「非日常的な日常」というワードで括られるいつもの光景になってしまっているのです。

これはある意味仕方がないですよね。

もし日本に住んでいて、新しく日本に住むようになった違う国の方が、

「すっげー!電車が時間通りに来る!」

と毎回電車が来る度に喜んでいるのを見ていたらそれはそれで中々の拷問かも知れません。

でも、そういって「慣れ」や「ダレ」に近い感情が倦怠感や無気力を生んでしまう側面も実はあって、そういう気持ちのズレが感じられる時が出てきます。

新しく来た方とお話する時なんて正にそれですよね。

新しく来た方がびっくりした事を語る。

「あるあるだよね〜」って返すの、ちょっと待ってみませんか?

「そうだよね!分かる!私の時もこんなことあってさ…!」

会話広がりませんか?

そして上の二つを比べて気づいていただけたでしょうか。

「あるある」って共感じゃないんですよって事。

翻って仕事の話でいくと…。

個人的な主義ですが私は仕事では「あるある」をNGワードにしています。

何が要因で起きたのか、深掘りする事をしなくなるからです。

その国の歴史、文化、人の考え方の背景があって初めて何かの現象が生まれる。

それを4文字で片づける事は絶対にしてはならない事だと思ってます。

「あるある」で片づけている仕事に進歩はありません。

それを許容する組織は、既に根腐れが始まっています。

そういう倦怠感がある職場は、気づいた人が「あるある」を突き詰める事から始めないと変化していきません。

長くなりました。

「あるある」を危険なワードとして意識してみるだけで、日々の生活変わるかもしれませんよ?

そう簡単に使うのをやめられないマジックワードでもある事は分かっています。

でも意識していれば役に立つ時はやってくるかも知れません。

一緒にトライしてみませんか?
それでは!

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