こんばんは。
いきなり何書きだしたんだって思いましたよね?
ちょっとツイッター見てたら気になる書き込みがあったのでちょっとその件に触れてみます。
敢えてリンクは貼りません。
とある方が会社に転職し、その職場の問題点をエクセルに纏め上げ、ある機会に上司に見せた所、「それはあなたのする事ではない」と言われてこの会社はダメだと思った。
これだから日本企業は…的なそんな感じのお話しだったかと思います。
これを読んで少し考えてしまいました。
140文字という限られた文章ですから、そこに書ききれない事情は沢山隠れているのではないかな?とは思うのです。
というのも、私の経験に少し被る所があったんです。
日本で働いていた時に、別の部署から私より一つ上の先輩が異動してきました。
その人は同期トップでマネージャーに昇格した方。
最初の一言目、彼はこう言いました。
「私はこの部署を変えにきました」と。
一言目からカチンと来ましたね。
「貴方はこの部署の何を知っているのか?」
別に新しい部署から来て新鮮な目で「ここってどうなんだろう?」という指摘を頂く事は有難い事だとは思います。
しかし、それはその部署の考え方や進め方を理解した上で改善点を探す為の題材として有難いと思っているのであって、「俺様スゴイ」をアピールする為に汚点として引っ張り出される物では無いのです。
実際に彼は色々言って来ました「これはダメだ、変えなければいけない!」「もっとシンプルに!そう、スーパーシンプルに!」何のことか分かりません。
その都度、この仕事については現状ここまで改善が進んでいて、課題はこうこう、1年後を目処にここまでやろうと思っている、という事を実務方が説明をするんですが、結局の所本人も実務を分かってない物だから「そんなスピード感じゃいかん」とか評論家的なコメントになる訳です。
結局1年私はその先輩と同じ部署で仕事(毎日のように喧嘩、とも言い換えられます)をして、そのままインドに赴任しました。
その先輩はその部署に5年居ましたが、ついこの間異動しました。
赴任した時の言葉が果たされたかどうか、残された後輩達の姿を見るとどうだったのだろうと考えこんでしまいます。
結局思った事を言うのってトリガーとしては良いのですが、結局の所それは「手段」であって「目的」では無いのですよね。
必要なのはそこをトリガーにしていかに本来の目的である「現状を打開する」方向にチームを誘導し、先導したか?
海外で仕事していても同じような経験をします。
現地スタッフに「あの仕事どこまで行った?」と聞くと答えます。
「私は誰々に依頼してあります!」
…それで?依頼する事が目的ではなく、依頼した結果を刈り取ることが目的だよね?
最初のツイートの話に戻ると、転職したばかりで自分が新鮮な視点を持った他のメンバーとは異質な存在であると認識して(そこまでは良い)「良くしてやろうと色々言ってやった」という評論家的な上から目線で行ってたんじゃないかな?とも見えてしまう。
目的は何?
「デキるヤツと思わせたい」?「本当にこの職場を改善したい」?
後者であれば、もう少し進め方にアイデアは無かったのかな?と思ってしまうのですよね。
言いたい事を言うのは「手段」の一つであって「目的」ではない。
その「目的」に到達したいのであれば、言いたい事を言うだけでは多分足りなかったのでは?
「目的」と「手段」履き違えてませんか?というお話しでした。
それでは!