こんばんは。
題名からも分かる通り仕事の話です。
というかいきなりこれ聞くとビックリしませんか?
聞きようによっては「アンタなんていない方が良い」って言われているようなものですから。
これは先日インドネシアの現地スタッフと会話している時に出てきた言葉です。
部署内の人間で定期的なミーティングで、いわゆるスタッフの練習も兼ねて簡単なプレゼンを行うというもの、その中で周囲の同僚が質問したりする会のような物であまりにも皆静かだからもう少し皆が好きなように話せるにはどうしたら良いか?という話でした。
これ、インドの時にそういう悩みってあまり無かったんです。
なぜならそんな事気にする暇もなく皆ドンドン発言するから。
たまには、というかほぼ脱線しながらも喋り続けます。
むしろ良い所で切って次の誰かの意見に移らせるのに苦労した程です。
そういう環境に慣れていたというのもあり、インドネシアに異動後、同じような会議をすると…明らかに雰囲気違うんです。皆さんシーンとしてる。
プレゼンする人の説明にはうんうん頷いて聞いているのです。
でも「自分はこう思うんだが…」という話を積極的にしないんです。
そして話があまりにも続かないので「あなたはどう思いますか?」と水を向けたりするのですが、水面下で「ああやって振らないで欲しい」とインドネシア人メンバーにクレームをしたりもしたとかしないとか。
何故こうなってしまうんだろう?
その問いについて議論している時に、私と一緒に仕事をしているインドネシア人のメンバーが口を開きました。
そして一言、
「あなたがいなければ皆活発に議論しますよ」
と言ったんです。
この言葉聞いた時、どう感じたか。
私Mじゃありませんよ、先に言っときますが。
嬉しかったんです。
何故なら、遠慮なく本音で急所を突いてくれたから。
彼女は続けます。
彼らは「人からどう見られるか?」を気にする。
それが同僚だけでなく、職位が上の人間が何人かいる所では特にそうだ。
「下手な事を喋ってその内容が拙かったら私には悪い評価が下される」
という事を一番恐れている、だから発言しないし、人から「どう思う?」と水を向けられる事を嫌うんです。と(※これは「人前でその人の事を叱責してはいけない」という考えの根本にあるものでもあります)
それを端的に表現する為に彼女はああ言ったんです。
勿論その集まりの目的は『評価』ではなく『議論を通じたトレーニング』です。
最初に今一度目的が何なのか、彼らの目線に立った時に最初の誤解を解かなければいけないんだね、という糸口が見つかったのは彼女のお蔭です。
そしてもう一つ、嬉しかったのは「彼女が、私にそういう言い方をしても意図を汲み取ってくれる人だと思ってくれたことが分かったから」
会議の後に彼女は私の所に来てこう言ったくれたんです。
「あんな言い方してすみません。でもすぐ意図を分かってくれてありがとうございます。他の日本人にはあんな事言えません。どう思われるか分からないから。」
爪を隠した鷹の爪、それを遺憾なく発揮させられるように私達が頑張らないといけませんね。
そういう気持ちを新たにしました。
それでは!