こんばんは。
今日はふとした噂話から何だか大きな話になってしまった事があったので簡単にまとめてみました。
簡単に言うと、『嘘だと思った噂が実は本当だった』というお話。
発端は同じ職場で働いている同僚の一言から始まります。
屋台の話になった時に彼が発した言葉、
「屋台の油には揚げた時のパリパリ感を出す為にペットボトルが使われている」
そんな訳ないじゃないか、幾ら何でもそんな事する訳ないでしょう…。
とその場は終わった訳ですが…。
その後気になって、思わずツイッターで呟いてみたんですね。
ただ嘘だ!って言うだけでなく、化学的な根拠も示せる方、きっとツイッターの中には居るに違いない!
そういう知識を分けていただいて自分の知見を深めるのがツイッターの醍醐味!!よーし飛んでけー!
そういう軽い気持ちで呟いたんですけど、ここらへんでお話が想定しない方向に転がり出します。
どういう事かと言うと…
覆されたのは私の仮説「そんな事ある訳ないじゃん」の方だったんです。
そう、噂は本当だったという事です。それを裏付ける現地のニュースの映像がこちら…。
※ただここで最初の噂話そのものから少しずれます。
誤「ペットボトル」→正「ポリ袋」
添付のニュース映像を見ていただくと分かりますがポリ袋を放り込んで溶かしています。
という事で仮説は覆されました、めでたしめでたし…とはいけない私。
心の中に居る私が今度はこう訴える訳です。
「良いかこのままで終わったらどうなるか分かっているか?インドネシアに於ける食の不安だけを煽ったツイートが残ってしまうってことだぞ?これが拡散してみろ、タイムラインには『アジア屋台食の闇』みたいなネガティブな情報だけが広まってしまうぞ良いのかバケツ!」
うるさいうるさいそう捲くし立てるな。
良くないですよね。と言う事で調べ物開始。調べるポイントは3つ。
1.コイツを食べたらどうなるのか?
2.プラスチック入りの揚げ物を判別する方法は無いのか?
3.現地の人はどうやってこの問題に対処しているのか?
1.コイツを食べたらどうなるのか?
溶けたビニール袋を食べる事による害…今までそういう前提を考えた事が無かったのでインターネットの力を借りてみます。「ビニール袋 食べた」で検索します…結構出て来るものですね。「ハンバーグを作る時にビニールが溶け込んでしまったのを食べてしまった」とか、そういうサイトを見るとこういうコメントが出て来ます。「消化されずにそのまま体外に排出される」他に、ツイッターでリプを下さった方も本件について言及していただきました。
ただ見たサイトによっては危険を指摘する声もあり、ガンガン食べてもOKだぜ!とは私の口からは言い切る事はできません。避けるに越したことは無い。ということで次です。
2.プラスチック入りの揚げ物を判別する方法は無いのか?
インドネシアではテレビで報道されているのがYoutubeに上がっている訳で、当然皆さん同じ事考えるはずですよね。どうやったら見分けられるの?と。ということでGoogle先生に頼る…のですが、日本語でそういうのが書いているサイトは多分無い。と言う事でツイッターで教えていただいたインドネシア後の検索ワードを使います。
「Gorengan(揚げ物) Plastik(プラスチック)」
画像検索するとこんなのが出るわ出るわ、どーん。

そして一番上には求めていた答えが載っていました。勿論インドネシア語のサイトです。
「プラスチック入りかどうかを見つける10の方法!」
https://www.idntimes.com/food/dining-guide/ayu-anggraeni/10-cara-bedakan-gorengan-plastik-dan-asli
全文訳してられないので主要項目だけをGoogle翻訳の助けも借りて日本語にしてみました。
①刺激臭、プラスチックを燃やしたような臭いがする
②廃油が輝いて見える
③プラスチックを含んだ油は良く燃える
④見栄えはよく見える
⑤冷めるとプラスチックが固まり白いツブツブのような物が見える
⑥直接火を付けるとよく燃え溶けたプラスチックが垂れてくる
⑦⑧数日経ってもパリパリ感が消えない、冷めてもパリパリ感が持続する
⑨味に少し苦味がある
⑩プラスチックの溶け込んだ油は粘り気が強くなる
いかがでしたか?
あ、この文言入れるとマイナス検索で除外されちゃう可能性が増えるんでしたっけ、まあ大丈夫ですよね。
「揚げ物 プラスチック」で検索した人が「いかがでしたか?」をマイナス検索するなんてありえない!!
こういう目でもって揚げ物を見れば大丈夫か大丈夫でないかすぐ判別できるぜ!と思って試しに会社の給湯室で売られているヤツ見てみました。

…うーん、分からん。まだまだ修行が足らないようです。
3.現地の人はどうやってこの問題に対処しているのか?
まず知らなければいけないのは実際現地の人に聞いてみたらどこまで認知されているのか?という事。ニュースでも報道されている位だし、ネットで検索すると鬼のように出てくるから恐らく知っているんだろうな、と思いながら目の前にいたスタッフに聞いてみます。
「ねえねえ、こっちの屋台の揚げ物にプラスチックが入っているって本当?(実際はもっと遠回しに聞いてます)」
すると彼女は「何でそんな事を聞くんだろう…?」と怪訝な顔をしながらも言いにくそうに答えてくれました。
「ええ…聞いた事はありますがそんな悪質な屋台ってそんなに多くは無いですよ、でもチェックが全部入る訳ではないので居るのは事実だと思います。ただ学校だとかそういう場所ではチェックが頻繁に入るので安全だということは確認されているとは聞いています(プライバシー保護の為音声は変えてあります)」
なるほど、現地の人達もそういう事は気にしてて、作られた事を見分けるだけでなく、そういう屋台の物を食べないようにしているんだな…と話を聞いた所で、インドネシア住みのツイッター繋がりの方からこのような情報が。
地元のコミュニティによってそう言った悪質な屋台の侵入を防いでいると言うのです。
そう言われてみて私も、普段の散歩道の事を少し思い出してみました。
フライドチキンや揚げ物だけでなく、肉団子の入ったヌードルやカットフルーツ、様々です。様々なんですが…言われてみてもう一度思い返してみるとある事に気付きます。

屋台の場所は大体どこも変わってないんですよね。
例えばこの揚げ物屋さんは、私が散歩するようになった昨年1月からずーーっとこの場所で揚げ物作ってます。恐らくこの屋台の人は「どこそこで揚げ物作ってる屋台の◯◯さん」という認識を付近の住民からされているのでは無いかな?と思います。確かにそんな人が悪さをしたらどうなるか?同じところにとどまって仕事なんて出来ませんよね。

となると、屋台は『住宅街にちょっと入り込んだ場所にあり、付近の住民が日常的に使用している屋台』が比較的安全…なのかも知れない、という仮説が出てきますが、これがその通りであるかはもっと検証が必要かも知れませんね。
まとめてみればこうです。
1.プラスチック揚げ物は実在する
2.食べてもそのプラスチックは体外に排出される
3.見分け方もある(よく燃える、再凝固したプラスチックの白い塊が出来る等)
4.住民の自助努力もありそういった悪質な屋台の侵入を防ぐというセーフティネットが機能している
ここにある1を理由に「屋台飯ヤバい!」とは言いません。ですが勿論屋台であるが故のメリット、デメリットはあって衛生面のデメリットを無い事には出来ないのは事実です。例えば食器をつけおきの水で洗うということもあれば、油が古いかもしれないという事もある。
ですがそれらのデメリットもあって手軽に安く食べられるというメリットにつながっているというのも事実だという事は忘れてはいけないなと思うんですよね。
ある一方向からの情報で以て良い悪いをジャッジしてしまうきっかけを私は提供したくありません。
そういうきっかけで今回こういう形で調べてみたのですが、調べてみればみる程色んな事に気付く事が出来た、という点では良いチャンスだったのかな?と今では思います。
オチが無い代わりに私にここまでの事をさせた同僚のその後の一言をご紹介して今日のエントリを終わりにしようと思います。
近い内にコブラの串焼き食わせてやろうと思います。
それでは!!
怖いですね~(>_<)
海外の屋台は食べないようにしてますが、ますます食べれなくなりました"(-""-)"
プラスチックを入れただけで、カラッと揚がるとは、良く知ってるんですね~って違うか(^^;
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聞く所によると昔はロウを使っていたそうなのですが、電力化が進んだことでロウも少なくなりその中でポリ袋が使われるようになったという噂もあるようです。確かに水、油の素性が分からない部分はありますからね…安いには安い理由があるという事かも知れません。
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ろう、ポリ袋‥‥どっちにしろ怖いですね”(-“”-)”
そういえば、NYに住んでる知人が、ベンダーのホットドックは飢え死にしそうな時以外は食べないと言ってました。
理由は、ホットドックを茹でてる水が恐ろしく衛生的じゃないからだそうです。
人気店で行列ができてる店もありますが、買わない方がいいと言われ、食べなかったです。
水と油…素性がわからないと怖いですね(>_<)
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